2012-04-12

草食系で気が利かない社会人男性を量産しているのは40代のせいです!



 今となっては草食系という言葉は珍しいものではなく、むしろさまざまな○○系というカテゴリが増えてきて「最近の若い人は~」的な感覚で使われているような感じがします。草食系といわれる人たちが増えてきている理由は様々な角度で論議されていると思いますが、私は今回、ひねって考えてみたいと思います。
 
 というのもついこないだテレビで「最近の若い人は上司との飲み会の席でもスマホとかをいじって全然気が利かない。」「合コンでも全然ノリが悪い。」といったいわゆる草食系と分類される人たちへの悩み相談というか愚痴が展開されていたので考えを巡らせた結果、ひねくれた次第です。
 


本当に気が利かない?

 スマホをいじるのはどうかと思いますが、空気が全く読めないわけではないと思います。むしろ一部を除けばネットでもどこでもいい子でいようとか、場の雰囲気をできるだけ壊さないようにとか、いろいろ気を使いすぎるくらいだと思います。
 またそんな一部の場でも雰囲気を壊さないためにあえて掲示板の中では中傷する言葉を選んだりすることもあると思います。
 実際の声をそんなに聞いてないんで的外れなところもあるかと思いますが、総じて今の人たちはむしろ余計なくらい場の空気であったり雰囲気を読もうとしてしまうのではないかと思います。
 
 
では気が利かないといわれる理由は?

 目の上の人に対して敬語で話すことはもちろん、お酒の席であったも上座下座に注意するとか、グラスの中身が1/3、1/4になったらすぐお酌するとか目の上の人に対する接し方というのは気を使う場所がたくさんあります。大事な商談の場面で失礼な行為をしてしまいビジネスチャンスを逃してしまうケースはいくつもあると思います。
 では、そんな礼儀作法を今の人たちはどれくらい知っているかというとあまりいないのではないかというのが私の認識です。流行じゃないとか今の時代ではもう古い文化だとかいえば確かにそうかもしれませんが、そもそもそのようなことを勉強する場自体が少なくなっているように思えます。
 私は学生時代、古い体質が残る野球部に所属していたため上下関係というものを叩き込まれました。ですので他の人より目上の人への対応は心得ているつもりでしたが、社会人になって戸惑うことがありました。
 それは上司の人がセルフサービスで酌などをしているのです。少なくなったグラスへ私がお酌しに行くと「いいよ。自分でやるから」とか「気にしなくていいから楽しみな~」とか予想だにしない反応が返ってきたのです。これはそこにいた人特有ではなく、私が所属したプロジェクト、会社にまんべんなく見受ける光景でした。


今の上司や40代の人は体育会系にうんざりしている?

 このように自分でなんでもしてしまう人たちは営業に多いような気がしました。おそらくな邪見的推測ですがその人たちは自分たちの上司にこれでもかと上下関係、礼儀作法を叩き込まれたためうんざりしてしまい、「自分の後輩にはやさしくしよう」という思いのほうが強く芽生えたのではと思います。
 実際に私が部活で後輩ができたときには「先輩みたいに厳しくしすぎるのもかわいそうだよな」という思いが強く後輩への対応が変わってしまいました。


後輩へ受け継ぐはずの勉強の場を自らの手で止めてしまった。

 このように上下関係を学ぶ環境が減ってきているため、いわゆる「気が利かない人」が増えているのだと思います。では体育会系がいいのかといえばそうではなく、すべて悪いのかといえばまたそうではない。要はバランスが大事なのだと思います。自分たちがやられていやだったから次の人には絶対しない。というのは優しさが確かにありますが甘さまで存分に付け加えています。このような教育は優しさだけでなく時に厳しさもないとやって行けず、行き過ぎた場合相手が調子に乗って大失態をやらかすこともあります。
 
 
 と、気が利かない理由を40代に責任転嫁するひねくれた考えですが書いてみて自分の今後を深く考えさせられる内容でした。自分がこうだったから子供にはこうさせてあげたい。後輩にはこう接した
ほうがいいだろう。など正確な正しいものを見いだせているわけではないですが主観的になりすぎず俯瞰的な考えを持ちつつバランスが取れた教育を施していけたらと感じます。



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