2012-05-08

子どもを観察してみて感じること


 ここ数か月の間に優先度が高い興味ある学問として微表情学がある。海外ドラマの影響をもろに受ける形ではあるが、意識してみると人は意外にも1秒にも満たない時間の間にせわしなく表情を変える。(今はまだどのような感情なのかわからないときもあるが。。。)顔を中心に観察していると表情はもちろんのこと顔に集中しだすしぐさ(手の動きやうなずきなど)なども認識できるようになり、はたから見ればいやな人間に思えるかもしれない。



 ただし、このように観察する力を養うことは初対面の人との折衝に大いに役に立つ。プログラマーという職業柄なかなか人と会話する機会はないものの、1日のうち誰かしらと言葉を交わしたり挨拶くらいは交わしておりそんな中でもよく見るとその人の人なりが見えて非常に面白い。


 そんな中、表情に関する心理学の権威でもあるポール・エクマン氏の著「子どもはなぜ嘘をつくのか」に触れて、子供に対する興味が嵩じてきた。これは私自身が子供好きという一面と今現在私にもうすぐ2歳になる息子がいることからより一層の興味を持ったものと思われる。


子供はいつから考えているのか。


 ここ数年にある心理学などの研究結果から早い段階で子供は自我を持ち始めたり周辺の会話や音を聞き分けるといった認識がもたれるようになっている。論文だけでなくテレビなどにも広く紹介されるほどである。
 自身の経験からも断定できるように子供は大人が考えるよりもっと早い段階で賢い考えを持っているように思える。
 先日も子供にこんなことがあった。息子はそろそろ2歳になるため卒乳を考えようかと思い始め、ただ無理やりやめさせるのはどうかという夫婦共通の認識もあり、また精神的な安定からもっと卒乳は先でもいいという見解から踏ん切りをつけれずにいた。
 卒乳するとき、中にはやめてから3日以上夜泣きがひどくなるケースもあると聞き私が1日中サポートできるようゴールデンウィークに標準を合わせ卒乳を試みるようにしてみた。
 いきなり引き離すのは子供のためではないと考え、最初は息子に語りかけるように「次のパパのお休みのときからバイバイしようね」と子供と話すような感覚でいた。しかしそのような言葉を聞くやいなやむしろ引き離されまいと妻の体をぎゅうっと抱きつき始める。こんな様子を見ながら「やっぱりまだまだ甘えたいだろうし親のわがままかな」などと考えていた。


息子なりにお別れをしていたのか。。。


 いざ連休に入ったとき、息子の様子が変わっていた。親であるこちら側も外に遊びに連れて行ったり気を使ったが予想していたよりも穏やかに過ごしているようだった。もっといやいや言って駄々をこねるかなと思っていた私にとっては拍子抜けだった。
 しかし、その日の夜はすさまじかった。寝たかなと思えば泣きじゃくりを繰り返し中々落ち着かない様子で寝付くのが遅くなってしまった。この状況が続くようであれば仕方ないかなと感じるほどである。
 次の日も寝るときは覚悟していたのだが今度はすっかり寝てくれた。実家に帰省して疲れていたのか家族三人ぐっすりとその日は寝ることができた。それ以降、たまに触ったりはするものの飲むということはなく、夜もぐっすり寝てくれて連休前と連休初日が不思議なくらい穏やかな毎日を過ごしていた。
 今考えるに、連休前から息子は私たちの言葉を理解していて息子なりにお別れをしていたのではないかと思う。


たまに油断しちゃうけど。。。


 それからは特に難所があるというわけでもなくたまに甘えたいときがあるものののんびりと日々を過ごすことができている。自分の考えていることとは裏腹に息子は親の言うことをしっかりと聞き、自分なりに考え行動している。子供は早い段階で物事を理解すると聞いてはいたものの改めて自分の息子の行動を見ていると感謝と驚きがあふれてくる。
 
 
 日々著しく成長する息子の様子を見ているとまだまだ子供だと感じさせるところや大人も驚くような賢い行動を見せたりして非常に面白い。おかげでこちらにも非常にいい影響を受けさせてもらい感謝の毎日である。


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