2012-12-06

紙とペン。シンプルながらも不思議な力を持つツール。



 これほど身に染みたことはないというくらい紙とペンの組み合わせはシンプルですが素晴らしいものだと思います。
 プログラマーという職種を生業とし、デジタルコンテンツなしでは生きていけないくらいまで達している管理人ですが、いまだに新しいモノを考えるときや作業が詰まったとき、タスクの取捨選択などあらゆる分岐点において紙とペンの組み合わせに頼ってきました。
 自分の周りを見渡してみれば目の前にパソコンがあり、携帯端末がある。それぞれにインストールしているツール、たとえばEvernoteやDropbox、Office製品やWebアプリなど紙とペンがなくともそれぞれの事象に対応できうる媒体がいくらでも存在しそうなものである。
 
 ただ、「ライバルは紙とペン」だと語るEvernoteにあるようにいくら便利なツールでも紙とペンという魅力には敵わないのではないかと思います。現に自分を含め、紙とペンを全く使わずにデジタルコンテンツのみで仕事をこなしている人を見たことがありません。いくら自分はツールを使いこなしていると豪語する人でも机の中に紙とペンが入っているはずです。




何がそんなにも素晴らしいのか


 何故こんなにもコンテンツが充実している世界で、いまだに紙とペンの魔力が聞いているのでしょうか。
 それはシンプル、それも洗練されたシンプルな組み合わせだからだと思います。シンプルといえばAppleが思い浮かぶと思います。自分はMacを使っているわけではないのでそこまで理解しているわけではないですが、本当に必要な機能にフォーカスしてそこにあるモノを研いで深いシンプルなものに仕上げたツールはそこに余計な情報はありません。
 ゆえにそのツールに対して集中することができ、作業をこなすことができるのではないかと思います。
 
 紙とペンはこれ以上にないくらいシンプルです。そこにはこれから行う作業以外の情報は一切ありません。揚げ足を取るのであればペンの側面に記載されるメーカー情報くらいです。そこから余計なものに脇目も振らず作業に集中することでどのような作業でも品質が高い仕事へ昇華することができます。


いつでもいい。まず紙にペンを走らせることから始める。


 パソコンを扱って作業をしているときなんかは、メールのポップアップが表示されたり、閉じているインターネットのアイコンが見えたり、それによって他の作業がちらついたりとコンテンツを使いこなしたり、設定をカスタマイズすればということがあったとしても「作業のこと以外を考えない」という可能性は100%にはなりえないと思います。
 ただ紙とペンはそれしかありません。ひたすら作業をするだけです。
 
 そこでおもしろいのが書いていくないようが芋づる方式で増えていくこと。
 0から1という作業に力を注いでしまえばあとは慣性の力も利用して1,2,3...と増やしていけばいいのです。この0から1に持っていく作業は簡単にいくものではありませんが、1になったものを増やしていくことは意外に簡単なことなのです。


シンプルな組み合わせなのでどのようなシーンにも対応ができる。


 紙とペンさえあればどのような作業にも対応できることがこのシンプルな組み合わせの強みだと思います。
 アイディアを考えている時やタスクの整理をするとき、設計に起こす時や何かトラブルがあったときの対応をまとめたりなど様々なシーンにおいてもその作業に集中して成果を上げるために取り組む環境を作ることができます。
 
 
 実際に自分も新しいアイデアをまとめるときは1枚の紙にひたすら頭に思い浮かんだものを書いてあとから紐付けていってますし、作業工数の見直しが出た時も紙に書きだしてひとつひとつ細かく見ていくようにしています。
 実際にExcelなどツールを使っていた時に比べて作業の質は上がっているように感じます。
 
 ただツールはツールで使いどころがよければ作業の質を上げる要因になってくれるので必ずしも紙とペンが素晴らしいというわけではありません。
 
 まだ紙とペンの組み合わせの魔力を感じたことない人はぜひお勧めします。
 特にこれからクリエイティブな仕事をしたいんだと息巻いている人には紙とペンだけでどれくらいのものができるかが一つの分岐点じゃないのかな。と話したりしています。
 自分の考えが正しいと思っているわけではないです、少なくとも経験則として私は紙とペンの魔力にハマりっぱなしだということです。
 

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